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料亭・旅館として創業しまして270余年。当館名物「日本五大名飯　忠七めし」は、今から百五十年前、明治の偉傑・江戸無血開城の立役者の山岡鉄舟より料理に「禅を盛れ」との示唆により、当館八代目の当主八木忠七が苦心考案し、鉄舟が名づけてくれたものです。鉄舟は父の知行地の小川町竹沢を訪れる折々必ず当館に立ち寄られ、忠七の料理を食べながらお酒を飲まれるのが常だったということです。つい深酒をされるので、食べやすく、バランスのとれたものはないかと模索をし、鉄舟が修行していた「剣・禅・書」三道の意を取り入れ、日本料理の真髄である風味と清淡とを合致させたといわれております。その後、昭和十四年宮内省が行った郷土料理調査において日本の代表的な料理としてえらばれ、その後「日本五大名飯」の一つとして取り上げられました。現在本館は、昭和八年に建築され、平成十六年に国の登録有形文化財に指定されました。庭園は回遊式日本庭園で、来館の方々から愛されています。料理は、旬の食材を大切にしました会席料理は、大変ご好評をいただいております。皇族方はじめ安岡正篤、中村天風、黒澤明、向田邦子、ダウンタウウン、政財界の方々がご来館いただいております。